佐野日本大学学園の成り立ちと今

創設からの歩み

 約60年前、栃木県佐野市では高校進学希望者が急増し、それに対する受け皿が十分ではない状況でした。1964年に佐野市が中心となり、日本大学と折衝を重ね、独立した法人として付属校を開校しました。地域住民に対して、高校進学のみならず、大学進学という新しい希望を与え、現在では中学校やその後の中等教育学校、短期大学を展開し、開校以来、地域に根ざした学園として成長を続けています。栃木県を中心とし、主に北関東一帯、そして全国から学生・生徒が集まっています。2023年度現在、高校では34,910名、中等教育学校では944名、短期大学では9,618名の卒業生を輩出し、政財界をはじめ医療、プロスポーツ、ジャーナリスト、芸能等、幅広い分野で活躍しています。学生・生徒一人ひとりを大切にし、希望する進路を実現する教育を実践しています。
 現在、当校は県内における高等・中等教育の一翼を担い、また付属26校の中でも文武両道にわたり活躍し、リーダーシップを発揮しています。2022年度日本大学基礎学力到達度テストにおいて、中等教育学校は日本全国に展開されている付属26校の中で第1位を獲得しました。

 

学校の構成

 1964年の高等学校創設後、高等学校の3年間の教育は高い支持を得て生徒数も増加しました。これに基づき、1988年に中学校を設立し、6か年の中高一貫教育プログラムを導入しました。この6年間の中等教育は高い支持を得たため、中学校は2010年に中等教育学校に変更されました。現在では、高校と中等教育学校の2校を中核として併設しています。両校は同一キャンパスに設置されており、このキャンパスには複数の寮、グラウンド、野球場、サッカー場なども併設されています。この間、佐野市の強い要請に応え、1990年には地域のニーズに応じて独立したキャンパスに女子短期大学を開学、その後共学化し、2017年から日本大学付属の短期大学となっている。
 日本大学の付属校である強みとメリットを活用し、時代やニーズに対応しながら発展を続け、現在に至ります。2023年度の大学進学率は、ほぼ100%であり、日本大学には高校では64.7%、中等教育学校では48.1%が進学しています(2023年度)。

 

国際的な連携・提携

 佐野日本大学学園では、国際的な連携にも独自の注力をしています。学園独自のプログラムとして、高校では5か国7校、中等教育学校では6か国7校との姉妹校提携があります。
 2023年度の実績としては、イギリスのガールズグラマースクール(2004年~)およびキングエドワード6世校(2017年~)との生徒の相互受け入れおよび夏季短期研修をはじめ、中等教育学校5年生の修学旅行訪問、ハンガリー・フンファルビヤーノシュ教育貿易経済専門高校との相互受け入れ、マレーシア・Sri UCSI 中等教育学校の受け入れ、オーストラリアでのフィールドワーク、中国・月壇中学とのオンライン交流、アメリカ・カンザス大学研修プログラムへの教員2名の参加などがあります。

 

いくつかの実績から

 幅広い進路選択を可能にするための基礎学力を育成する徹底した学習指導を行っています。さらに、付属校のメリットを最大限に活用した高大連携教育としてのキャリア教育や探究学習にも注力しています。スーパーサイエンススクールとしては、第1期(2006~2015年)、第2期(2016~2020年)に指定された実績があります。
 日本大学の他、東京大学をはじめとする国公立大学、早慶上理・GMARCHの難関私立大学にも多数の進学実績があり、医歯薬獣医看護学部への進学者も多く、医学部へは毎年進学しています。
 また、短期大学においては毎年95%を超える高い就職率を誇っており、日本大学をはじめとする多くの4年制大学への3年次編入も果たしています。

 

【過去 5 か年進学実績(2019~2023年度)】

高校 卒業生:1744名
日本大学:1368名(医学部4名、歯学部(松戸含)18名、薬学部33名、獣医学科8名等)
国公立大学:74名(東京大3名、東北大3名、筑波大5名、群馬・山形大医学部1名等)
私立大学:医学部 9名、歯薬獣医看護学部 104名、その他上位校 35名等

中等 卒業生:267名
日本大学:159名(医学部3名、歯学部(松戸含)12名、薬学部4名、獣医学科3名等)
国公立大学:34名(北海道大2名、東北大2名、九州大1名、一橋大1名等)
私立大学:医学部17名、歯薬獣医看護学部19名、その他上位校28名等)

短大 卒業生:1,329名
日本大学編入:17名(文理学部7名、経済学部1名、国際関係学部6名、生産工学部3名)

 

野球部は2014年選抜ベスト4、1997年全国選手権ベスト8、サッカー部は2016年全国選手権ベスト4、1995年・2022年ベスト8進出の実績があり、陸上競技部の全国駅伝19回、剣道部の選抜9回・インターハイ8回、ゴルフ部の全国選手権35回等の全国大会出場回数を誇る運動部も多い。吹奏楽部・合唱部・和太鼓部も各種大会の他、地域のイベントで演奏する等文化部も含め活発に活動しています。

 

学校をさらに発展させるための学園の取り組み

 学園理事会・本部は、各学校での教育の発展のために継続した努力をしています。ファカルティ・ディベロップメント(Faculty Development)、さまざまな学生・生徒の交流活動、海外フィールドワークや姉妹校生徒の受け入れが理事長のリーダーシップのもとで実施されています。高等教育との懸け橋も、独自の高大連携スキームにより構築し、社会人としての素養を養うためのプランも実施しています。各学校の特徴は、それぞれの場で述べられます。

 

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